DDD1@奈須きのこ

―――何をやっても、うまくいかなかった。
昨日出遭ったお化けが笑う。
思い知れ。 うまくいった事などない。
お前はずっと失敗し続けてきた。
・・・・・・挽回は、やっぱりうまくいかなかった。
そうして、彼は。
何をやっても、うまくいかなくなったのだ。
―――Decoration Disorder Disconnection. 1
私は、何をやってもうまくいっていなかった。
挽回は、当然のように成功して、失敗した。
でも、ある日お母さんが教えてくれた。
自分の行動が怖いのなら、私以外の誰かの行動をそっくりそのまま真似てしまえば、私はうまくいくのだと。
そして私は。
やっぱり、自分を止める術をもたなかった。
それは骨の軋む幽かな夜。花開くような、美しい命の音。
時間を縮める事に興味はない。
先行き追い越す事もつまらない。
私にとっては。
止まらない事こそが、スピードの証だった。
・・・引用が長くなりましたが、講談社BOX・1月の新刊、その1冊めはTYPE-MOONのシナリオライター・奈須きのこさんの「DDD1」です。ファウストに掲載されていた3作品に、書下ろしを1作品加えた4編を収録。
内容は、A異常症―通称“悪魔憑き”と呼ばれる病気―を発症した妹に片腕を奪われた主人公・石杖所在(イシヅエ=アリカ)が、四肢を失った美男子(男も惚れるほど)・迦遼海江(カリョウ=カイエ)から与った義手によって、“悪魔憑き”に関わる事件を解決(=悪魔祓い)していく、という伝奇もの。
奈須さんの作品らしく、ありそうで絶対ありえない、現実的な非現実の物語。難しいことは考えずに、ただ楽しめます。当然、“1”というからには、“2”以降もあるんでしょう、期待です。
同封されていたチラシによると、前作(?)である「空の境界」が映画化されるらしく、そちらも楽しみ。
| 固定リンク


コメント