零崎曲識の人間人間@西尾維新

零崎曲識の人間人間@西尾維新
零崎一賊の人間コロシアム 第2弾

西尾維新さんの“零崎一賊シリーズ”の3作め、「零崎曲識の人間人間」を、先日の夜勤で読了したので、ここで紹介しましょう。

零崎双識、軋識に続く3人めは、「少女趣味」の通り名を持つ零崎曲識。音が武器という殺人鬼の、その始まりから終わりまでの、ある種の恋物語を描いた短編を4話収録。

これで、本シリーズも残すところ1冊(?)。最後の“人識くん”の物語は、どんなふうに展開されるのか、今から楽しみです。

ちなみに、下の写真は、ノベルスにオマケでついていた「零崎一賊の人間コロシアム」という、カードゲームを模したモノ。なにか実用性があるわけじゃありませんが・・・。

「『笑う』」
曲識の言葉に従うように、笑顔の形を作る総角さえらの表情――その笑顔の形を見て、曲識は満足そうに頷く。
「そう――せめて人間らしく、笑って死ね」
(西尾維新「零崎曲識の人間人間」より)

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サナギさん@施川ユウキ

サナギさん@施川ユウキ

施川ユウキさんのコミック「サナギさん」の新刊5巻。

このつぶらな瞳(?)がタマりません。もちろん、シュールなネタも健在。

「インドア派とアウトドア派の中間の人はなんていうんだろ?」
「・・・オン・ドア派」
(No.161 「ドア」より引用)

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天体戦士サンレッド@くぼたまこと

天体戦士サンレッド@くぼたまこと

川崎を舞台に、チンピラ風の正義の味方と、礼儀正しい悪の組織が、ゆる~い戦いをくりひろげるこの作品も、もう6巻。そんな最新刊も、シュールでルーズな展開に、随所でニヤリとさせられることは必至です。

今回、ヴァンプ率いるフロシャイムが、実はそれほど弱くないという事実が判明し、ちょっとビックリ。でも、このエピソード中の、「ヴァンプ達が弱えーんじゃねえ。俺が強えーんだ」というサンレッドのセリフは、やっぱりチンピラです(苦笑)

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タカイ×タカイ@森博嗣

タカイ×タカイ@森博嗣

「ええ、恨みで殺すなんて、ありえないですよ」真鍋は断言した。「よく、日本のドラマとか小説とかに出てきますけれど・・・(中略)・・・酷い目に遭わせるってのも、わかりますよ。でも、殺してしまうっていうのは、どうですか? 死んじゃったら、もうなにも感じないわけですよね。それじゃあ、恨みが晴れないんじゃないかなぁ。たぶん、昔は、地獄へ行くとか・・・(中略)・・・仇を討つために殺すっていう発想が出てきたんだと思うんですよ。でも、今はそんなふうに考える人って、いないんじゃないかな。たとえばですよ、最愛の人を殺されても、その加害者を殺してやろうって思いますか? その加害者の最愛の人を殺すっていう仕打ちなら、うん、まだわからないでもないけれど、本人を殺しちゃったら、全部無に帰してしまうわけでしょう? どうも、仕返しとして成り立っていないように思えます。僕は理解できませんね」
(本文中より抜粋・引用)

森博嗣さんの“Xシリーズ”最新刊。今回は、“S&M”の「幻惑の死と使途」に続く、マジシャンにまつわるミステリ。というわけで、表紙は、帽子からウサギのぬいぐるみ、です。レントゲン写真っぽいところが、Xシリーズとマジックの種明かしにかけた洒落になっているのでしょうか。

ミステリとしては、比較的、王道な(?)感じ。随所に張られた、シリーズを横断する伏線らしきモノも、森ファンとしては気になりますが・・・。

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スケッチブック@小箱とたん

スケッチブック@小箱とたん

少し前の日記で、はーさん(猫)のセリフを写真で紹介したコミック、小箱とたんさんの「スケッチブック」を、全巻、手に入れました。

こうやって表紙だけ並べると、女の子のイラストがかわいい、普通の(?)コミックのようですが、中身はいわゆる4コマまんがです。ゆる~いギャグに癒されたい、福岡県出身者は、ぜひ読んでください。「奥義! 福岡県!」

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百器徒然袋[風]@京極夏彦

百器徒然袋[風]@京極夏彦

主体である君が認識している君と云うものと、君以外が認識している君と云うものは必ずしも同一ではないし、本人だからと云って自己認識が完全に出来ている訳でもない。僕等の知っている君を君は知らないし、君が考えている君の姿がそのまま僕等に伝わっていることもない。僕等が知っているのは環境が要請する君のイメージと君自身が想定した理想的な君のイメージとが一致したところに妥協的に形成される〈君〉と云う仮面でしかない訳だからね。
(「面霊気 薔薇十字探偵の疑惑」より)

京極夏彦さんの新刊は、“百器徒然袋シリーズ”の3冊め(?)で、「風」です。メインストリームである“京極堂シリーズ”の外伝的な短編集。まあ、短編とはいっても、1編1編がほかの作家の長編小説くらいのボリュームなのですが・・・。

オビにもあるとおり、「この世でただ一人の正しい探偵」である榎木津礼二郎の大活躍を、とくとご覧あれ。今回も・・・暴れますよ。

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トリプルプレイ助悪郎@西尾維新

「売れることが、正義ですか?」
「正義ではありませんが、力ですね」
「力?」
「力の証明には、なるでしょう」
「力に証明が必要ですか?」
「証明があれば、力があると主張することは、少なくとも可能ですから」
(「トリプルプレイ助悪郎@西尾維新」より抜粋)

トリプルプレイ助悪郎@西尾維新

西尾維新さんをもう1冊。こちらは、“JDCトリビュート”シリーズの2作め。

先ほどと同じく、あまり内容に触れるとネタバレになってしまうので、詳しく書けないのですが、こちらは、どう間違っても映像化はできないだろう、いわゆる叙述トリック系の仕掛けになっています。

あまり謎解きを考えながら本(ミステリ)を読むほうではないのですが、思っていたのとは違う犯人、違う結末で、ミステリらしさ(?)を楽しめる1冊でした。まあ、これは私個人の感想で、真のミステリファン(苦笑)にとっては、邪道な作品なのかもしれませんけど・・・。

先ほど紹介した「不気味で素朴な・・・」に比べると、一般向け(?)の作品かも。

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不気味で素朴な囲われた世界@西尾維新

「大人になりたくない・・・ですか」
「そう。ピーターパン将軍だね」
「強そうですね・・・」
「ティンカーベル砲発射―っ!」
「何をっ! フック無敵艦隊には通じませんっ!」
「しかしティンカーベル砲とは、ピーターパン将軍も随分な非人道的兵器を使いますね・・・」
「違う違う。ティンカーベルが開発したからティンカーベル砲」
(「不気味で素朴な囲われた世界@西尾維新」より抜粋)

不気味で素朴な囲われた世界@西尾維新

西尾維新さんの“きみとぼく”シリーズの2作め。ですが、世界観を、ほんの少しだけ共有しているだけで、前作とは切り離された「世界」が舞台なので、この作品だけ読んでも問題はないかな、と。

ミステリではご法度のネタバレになってしまうので、ストーリーについては書きませんが、雰囲気は、冒頭の引用で感じていただけるかと。つまり、ああいう冗談が嫌いな方には、オススメしません、ということですが・・・。

でも、オビにも書いてありますが、「ミステリとしても、よくできている(?)」と思いますよ、ミステリにそれほど造詣の深くない、私としては。

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キラレ×キラレ@森博嗣

キラレ×キラレ@森博嗣

「そうでしょう? 新聞とかテレビだよね。そういうところは、騒ぐ方が視聴率が取れるし、新聞も売れるかもしれないわけだから、もともと騒ぎたいわけでしょう? 騒ぐことができる対象を探しているわけよね。てことはさ、その犯人と、報道する側と、両者の利害が一致しているということにならない?」

森博嗣さんのノベルス、“Xシリーズ”の2作めは、「キラレ×キラレ」です。

写真では、表紙の雰囲気が伝わりませんが・・・光沢の黒にメタリックレッドで文字がデザインされていて、なかなかオシャレかも。お手元にあるという方は、ぜひ、オビを外して見てみてください。

夜勤1晩で、一気に読み終えました。最後は、(自分が予想していたのとは)ちょっとしたどんでん返しも。「そうか、そっちだったか・・・」

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DDD2@奈須きのこ

DDD2@奈須きのこ

其(そ)は恒温の最高速。
不滅を矜(ほこ)る、灼熱の揺り籠(フォウマルハウト)。
―――DecorationDisorderDisconnection

奈須きのこさんの新・伝綺小説「DDD」の2巻。万人にはオススメしませんが、いわゆる“現代版・剣と魔法の世界”が嫌いじゃないのなら、読んでみるべし。

ラストシーンでの、「―――所在。石杖カナタがでてくるぞ」というセリフが、早くも次巻を予感させます。

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ダ・ヴィンチ 2007年10月号

ダ・ヴィンチ 2007年10月号

ほぼ毎号、買っている雑誌「ダ・ヴィンチ」ですが、今号は特に、買い逃すわけにはいきません。なにせ・・・

その歌があれば、生きていける。
保存版 中島みゆき 大特集

・・・ですから。来月発売予定のニューアルバムも、もちろん予約済みです!

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刀語 [第七話] 悪刀・鐚@西尾維新

刀語 [第七話] 悪刀・鐚@西尾維新

最後は、現時点での最新刊「刀語 [第七話] 悪刀・鐚(びた)」です。

数話前から、ちらちらと存在をアピールしていた虚弱体質の超・天才のあの人と、いよいよ対決です。前回、前々回と、平和的な結末が続いていたので、もしかして今回も・・・と期待(?)していたのですが、残念ながら(ある意味、期待どおりに)残酷なラストシーンとなりました。これが、この先のストーリーに及ぼす影響に、期待・大。

ところで、この刀の名前“鐚”って、“びた一文”の“びた”かな。

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刀語 [第六話] 双刀・鎚@西尾維新

刀語 [第六話] 双刀・鎚@西尾維新

どんどんいきましょう。次は「刀語 [第六話] 双刀・鎚」を。

この作品、毎月1冊ずつ、1年で合計12冊発行の“大河ノベル”という企画で、表紙のイラストが、その月(季節)をイメージしたものになっているのです。というわけで、6巻(つまり6月)はアジサイ。このちりばめられたアジサイの花が、今回の舞台である北海道の雪山をイメージしている・・・のかな?

というわけで、刀語も、ここで折り返し地点。少しずつ見えてきた全貌が、読み進めるスピードを加速させます。

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刀語 [第五話] 賊刀・鎧@西尾維新

刀語 [第五話] 賊刀・鎧@西尾維新

続いて、「刀語 [第五話] 賊刀・鎧」も。

オマケ(?)の栞に描かれている、鎧の大男が、今回の対戦相手。これがまた、“鎧のような刀”という、もう、なにがなんだかわからないヤツで・・・。まあ、それを言ってしまえば、“刀を使わない剣士”という主人公がして、もう滅茶苦茶なので、今さら、ではありますが。

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刀語 [第四話] 薄刀・針@西尾維新

刀語 [第四話] 薄刀・針@西尾維新

買うだけ買って、そのままになっていた、西尾維新さんの「刀語」シリーズ。ここ数日で一気に4冊、最新刊まで読み終えました。というわけで、まずは「刀語 [第四話] 薄刀・針」を紹介。

日本最強の堕剣士との対決が、今回の見所・・・かと思いきや、まさかあんな結末になるなんて、あまりに予想外でした。まあ、それが、のちのち重要な役割を果たすの登場人物の、プロローグにページを割いた結果なので、それほど悪くはないのですが。でも、尺の決まっているTVアニメじゃないんだから・・・という狙い(?)なのかも。

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クレィドゥ・ザ・スカイ@森博嗣

クレィドゥ・ザ・スカイ@森博嗣

森博嗣さんの「スカイ・クロラ」シリーズも、今作でいよいよ完結、全5冊が出揃いました。シリーズに共通する、独特の空気感は健在。すがすがしいのとは少し違いますが、なんというか、とても心地のいい読後感が味わえます。まあ、こればかりは人それぞれだとは思いますが・・・。

私にハードカバーを買わしめる、オシャレな装丁もチェックポイント。ちなみに、この透明なカバーは、普通の本でいうところの“帯”なんだそうです。これも、本というメディアのデザインを考えた作者の、ある種のこだわりではないかと。たしかに、帯が、表紙のデザインを台無しにしていることって、あるよねえ。

そんな帯には、アニメ映画化決定、という気になる情報も。

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旅するデザイン@水戸岡鋭治

旅するデザイン@水戸岡鋭治

JR九州の電車を数多くデザインしている、水戸岡鋭治さんの画集。サブタイトルの「鉄道でめぐる九州」そのままに、JR九州を走る電車のデザインがとともに、九州の有名スポットの簡単な紹介も。

いわゆる“鉄”な方だけでなく、幅広い人に楽しんでもらえる1冊ではないかと。

特に、九州の電車を実際に見たことのない人は、コレを見て、そして九州に旅行に行きたくなってください(苦笑

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イナイ×イナイ@森博嗣

Peekaboo@MORI Hiroshi

理屈っぽいところは、たしかにある。しかし、そうやって言葉で話しながら考えをまとめるタイプなんじゃないか。ようするに頭のバッファが足りない証拠だ。まあ、簡単にいえば、頭が悪いんじゃないのかな。
(by椙田泰男@イナイ×イナイ/森博嗣)

Gシリーズもまだ半ばなのに、併行して“Xシリーズ”も始まってしまいました。

ところで、ほとんどストーリーに絡まない探偵社の社長さん、どこかで聞いたような名前だと思ったら最後に・・・。

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後巷説百物語@京極夏彦

後巷説百物語@京極夏彦

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刀語 [第三話] 千刀・鎩@西尾維新

刀語 [第三話] 千刀・鎩@西尾維新

だったらそう言いなよ。
あたしだって呑めないやつに無理に勧める気はないさ。
酒の無理強いは酒呑みの恥だ。

刀は斬る相手を選ばない。
しかし――持ち主を選ぶ。
ならば、敦賀迷彩を斬ったのは――自分だ。

とがめは感情を押し殺した声で言った。
弱気な言葉を呑み込み、強気な言葉を言った。
「――でかしたぞ」

毎月発売になる講談社BOXの大河ノベル、西尾維新さんの「刀語」の第三話は「千刀・鎩(つるぎ)」です。実はもう、第四話も発売になっていて、これもずいぶんまえに読み終えていたのですが、なかなか紹介できなくて・・・。

今回の舞台は「出雲」の、とある神社。そして敵役は、その神主(?)である敦賀迷彩。なんと彼女は、巫女装束で、千本の刀を装備(??)しているという、もう、某・るろうにマンガもびっくりのビジュアルです。まあ、挿絵はあるとはいえ小説なので、ビジュアル面は私のイメージの産物なわけですが。

そんなイメージに負けず劣らず、物語のほうも非常にマンガ的。それが、西尾作品の魅力でもあるので、ある意味、期待どおりです。ドラゴンボール・インフレを起こさないために計算された(?)、それぞれ正確の違う12本の刀を集める時代活劇風の冒険譚も、とりあえず4分の1が終了。少しずつ、ストーリーが見えてきましたが・・・まだまだ隠された裏もありそう。とりえあず次の相手は、「薄刀・針」を持つ錆白兵。

(作中の「錆」の字は、右の青の「月」の部分が「円」の字体)

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刀語 [第二話] 斬刀・鈍@西尾維新

刀語[第二話]斬刀・鈍@西尾維新

西尾維新さんの「刀語」、第二話は「斬刀・鈍」です。

今回の舞台は、鳥取砂丘の拡大版“因幡砂漠”にあるという下酷城(げこくじょう)。そして対戦相手(?)は、その城主で、居合いの達人・宇練銀閣。抜刀術というと、某ジャンプマンガの主人公を思い出しますが・・・こちらは、彼よりもっとスゴいことをやってくれます。いうなれば「天翔龍閃(笑)」の連撃が奥義ですからね。

そんなわけで、第一話で方向づけられた“ジャンプ的な超・娯楽作品”という傾向は、さらに高まってきました。もちろん、それを期待して購入しているわけで、まさに期待どおり。残る刀はあと10本、残る話数もあと10話。さて、どんな結末に向け、どんな戦いが繰り広げられるのか?、そして、主人公・鑢七花の口癖は決まるのか?(いろんな意味で)、来月の第三話以降も、期して待ちましょう。

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Fate/Zero [1] 第四次聖杯戦争秘話@虚淵玄

Fate/Zero[1]「第四次聖杯戦争秘話」@虚淵玄

TYPE-MOONのPCソフト、「Fateシリーズ」のノベライズ版。といっても、ゲームのストーリーを小説化したのではなくて、外伝というか、(後日談ならぬ)前日談という内容。なので、ゲームを知っていれば理想ですが、そうでなくても、小説だけでも伝奇ものとして十分に楽しめます。ちなみに著者は、オリジナルのゲームのシナリオを書いた奈須きのこさんではないので、アンソロジー・ノベルという雰囲気も、無きにしも非ず。

ストーリーは、聖杯戦争と呼ばれる、魔術師同士の殺し合いを描いたもので、これは、オリジナルのゲームと同様。ただしこの小説で語られるのは、ゲームで舞台となった聖杯戦争(第五次聖杯戦争)の10年前に、同じ土地で起こった事件(第四次聖杯戦争)。オリジナルストーリーの外伝とはいえ、わずか10年前の出来事。オリジナルのゲームに登場する人物たち、その人物に関係のある人物たちが数多く登場するので、「世界観を同じくするだけで、まったく無関係な物語」というわけでもありません。

内容は・・・まだ、この1巻はプロローグなので、つかみの部分のみ。オリジナルの、いかにも“少年マンガ的な”部分は、この小説でも健在。ビジュアルはまったくといっていいほど提供されていませんが、読んでいると、脳内ではアニメーションで展開されるバトルが熱い。ドラ○ンボールや幽遊○書をリアルタイムで読んでいた黄金期ジャンプ世代(笑)なら、きっと気に入ると思います。どんな望みでも叶える万能の器「聖杯」を手にするのは誰なのか、様々な思惑の絡むストーリーはどんな結末に収束するのか、以下続巻が楽しみ。(ゲームのほうはプレイ済みなので、結末だけはおぼろげに知っているのですが・・・)

同人誌、という出版形態(?)のため、一般の書店には出回りません。私は、ゲームメーカーのWebサイトで存在を知って、そのサイトで手に入れましたが・・・それだけの価値はあり、です。

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刀語 [第一話] 絶刀・鉋@西尾維新

刀語 [第一話] 絶刀・鉋@西尾維新

「はあ――あ。ったく面倒だ」
男はそれでもなお、慌てた様子を見せない。
どころか――不敵に、笑っている。
「言ってんだろうがよ――拳法じゃなくてあくまで剣法。それから、六本じゃ、それでもまだ一本足りないんだよ――おれにとっちゃあな。んじゃま、とくとごろうじろ」
そして、ぐっと低く――身を沈める。
「虚刀流、七花八裂」
■ ■
――なんて。
まずはまあ、そんな出だしで、こんなところから。
対戦格刀剣花絵巻。
剣劇活劇時代劇。
刀語の、始まり始まり♪

講談社BOX・1月の新刊から2冊め、西尾維新さんの「刀語(カタナガタリ)」を紹介。冒頭の引用にもあるように、時代活劇のテイスト・・・イメージは、某少年マンガ・明治剣客浪漫譚(笑)です。

刀を使わない剣術流派「虚刀流」の継承者・鑢七花が、美貌の(?)奇策士・とがめの命を受け、日本各地に散らばる十二本の伝説の刀を集める旅に出る。というのが、ストーリーの骨子。それだけでもわかるように、難しいことはなにもなく、ただただエンタテインメントに満ち満ちた作品。主人公や敵役が使う“人間とは思えない”必殺技(?)など、ずばり「活字しかないマンガ」というノリで読めます。

この作品。タイトルに[第一話]とあるように、シリーズものです。その名も“大河ノベル”と銘打って贈る、12ヶ月連続刊行の1冊め。これまでも、同じ西尾維新さんの「戯言シリーズ」をはじめ、小説のシリーズものは数あれど、書き下ろしで、毎月刊行するというペースは、前代未聞かも。

でわでわ、2月発売予定の“[第二話] 斬刀・鈍”に、つ・づ・く・・・。

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ηなのに夢のよう@森博嗣

ηなのに夢のよう@森博嗣

ですから、自殺についても、そんなに不思議なことではないと私は理解しています。なかには、生きることに執着する人もいますけど、それとまったく同じレベルで、反対の道を選ぶ人もいる。つまり、どうせ一度死ぬのならば、自分で今と決めて死にたい、と考えるのね。そう、たとえばね、立っている場所がもうすぐ崩れ落ちるというとき、崩れるぎりぎりまで待つ人と、自分からジャンプして落ちていく人がいるんじゃない? それだけの違いでしょう? どちらも生きたのです。一回生きて、一回死んだのです。同じじゃありませんか?

森博嗣さんのGシリーズ最新刊「η(イータ)なのに夢のよう」は、黒を基調としたバックにメタリックな赤いアルファベットと白いタイトル文字が映える、シリーズ中でも1、2を争うオシャレな装丁が目印。タイトル文字は、グラデーションの妙で“η”が浮き出して見えるのですが・・・写真でうまく伝わるでしょうか。

「ηなのに夢のよう」と書置きを残して首を吊る、という連続自殺がストーリーの中心。はたして単なる自殺なのか、それともなんらかのバックグラウンドを持った連続自殺(もしくは連続殺人)なのか。そして、一連の事件(φ、θ、τ、ε、λ、そしてη)をとおして見え隠れする、あの天才との関わりはあるのか。

メインとなる連続自殺のストーリーと並行して、西之園萌絵の両親の死に関する謎も明かされる(?)今作。いつものように、登場人物たちの“死”についての議論が、いろいろ考えさせられます。最初に引用したように、自殺を「本人が“今と決めて死にたい”と考えた結果だ」というのには、思わず納得してしまいました。ただ、これは、昨今の“いじめ自殺”の自殺とは、少し趣を異にする話ではありますが・・・。

S&Mシリーズ、そしてVシリーズから、張りに張られた伏線が、このGシリーズの後半で、どのように明かされていくのか、残り4作(かな?)が楽しみでなりません。

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DDD1@奈須きのこ

DDD1@奈須きのこ

―――何をやっても、うまくいかなかった。

昨日出遭ったお化けが笑う。
思い知れ。 うまくいった事などない。
お前はずっと失敗し続けてきた

・・・・・・挽回は、やっぱりうまくいかなかった。

そうして、彼は。
何をやっても、うまくいかなくなったのだ。

―――Decoration Disorder Disconnection. 1

私は、何をやってもうまくいっていなかった。

挽回は、当然のように成功して、失敗した。

でも、ある日お母さんが教えてくれた。
自分の行動が怖いのなら、私以外の誰かの行動をそっくりそのまま真似てしまえば、私はうまくいくのだと。

そして私は。
やっぱり、自分を止める術をもたなかった。

それは骨の軋む幽かな夜。花開くような、美しい命の音。

時間を縮める事に興味はない。
先行き追い越す事もつまらない。

私にとっては。
止まらない事こそが、スピードの証だった。

・・・引用が長くなりましたが、講談社BOX・1月の新刊、その1冊めはTYPE-MOONのシナリオライター・奈須きのこさんの「DDD1」です。ファウストに掲載されていた3作品に、書下ろしを1作品加えた4編を収録。

内容は、A異常症―通称“悪魔憑き”と呼ばれる病気―を発症した妹に片腕を奪われた主人公・石杖所在(イシヅエ=アリカ)が、四肢を失った美男子(男も惚れるほど)・迦遼海江(カリョウ=カイエ)から与った義手によって、“悪魔憑き”に関わる事件を解決(=悪魔祓い)していく、という伝奇もの。

奈須さんの作品らしく、ありそうで絶対ありえない、現実的な非現実の物語。難しいことは考えずに、ただ楽しめます。当然、“1”というからには、“2”以降もあるんでしょう、期待です。

同封されていたチラシによると、前作(?)である「空の境界」が映画化されるらしく、そちらも楽しみ。

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ピタゴラ装置 DVDブック

ピタゴラ装置 DVDブック

NHK教育TVの「ピタゴラスイッチ」という番組に登場する(らしい)、ピタゴラ装置を写真と文章、そしてDVD映像で解説しようという、その名も「ピタゴラ装置 DVDブック」です。

外部動力を使わず、位置エネルギーを運動エネルギーに換えるだけで、ビー玉のようなボールをフィニッシュへ導くカラクリ装置たち。1つ1つは、たかが10~数10秒の映像。でも、それらすべてで、タイミングや位置取り、機構の1つ1つが、まさに計算しつくされていて、偶然や運は、そこにあるようでけっしてない。そんな、理系の美しさを映像にしたらこうなりました、という作品。などと、言葉で説明しても、この気持ちよさは伝わりません。本屋でぱらぱら2~3ページめくってみて、気になったら買うべし。

いつまでも、こういうものを観て、ちゃんと感動できる、コドモなオトナでいたい。

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よつばと!@あずまきよひこ

よつばと!@あずまきよひこ

夏休みが終わって9月になっても、よつばの夏は終わらない(?、あずまきよひこさんの「よつばと!」6巻。超天然5歳児・よつばの、なにげない日常を、ゆる~く描いた癒し系コミックの最新刊です。

表紙にも描かれていますが、この巻でついに、よつばが自転車を手に入れます。おかげで、日常的な大冒険の幅が、ぐっとひろがる。これが、帯のコピー「今日も、世界はひろがっていく」にもあらわれています。それ以外にも、自転車にまつわるエピソード満載。

個人的には、自転車を買いに、自転車ショップに行ったよつばが、サドルを誤って外してしまう場面が、ツボにハマりました。

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化物語[下]@西尾維新

化物語[下]@西尾維新

少し前に上巻を紹介した、西尾維新さんの「化物語」は、下巻も読了。銀色の箱に、小説らしからぬ(最近はそうでもない?)VOFANさんのイラストが配された装丁は、書店の文芸書・新刊コーナーでは、かなり目を惹きます。中身が、赤一色にシンプルな黒文字なのも、デザインされている感たっぷり。

上巻に引き続き、ストーリーの雰囲気はライトノベル版・京極堂。全5話形式の、後半の2話が収められた下巻では、妹属性という最後のニッチに滑り込んだ最後の登場キャラクター“なでこ”の「蛇切縄」と、委員長の中の委員長“つばさ”の「障り猫」の、2つの怪異に関する、化(け)物語(り)。そして、その2度目の「猫」を鎮めることで、一連の(?)事件は、それぞれに何かを残しつつ、ひとまず解決。役目を終えた京極堂(仮)は街から去って・・・。

軽快でテンポのいいかけあい(駄洒落の応酬?)は、今回も健在・・・というかますます暴走。最後は、ちょっと「アッサリ終わりすぎ」な気もするけれど、それがまた、いかにもマンガ的(ジャンプ的)という意味では、作者の狙いどおりなのかも。

「―――助けるべき相手を、間違えないでくれ」

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サナギさん@施川ユウキ

サナギさん@施川ユウキ

本屋で、いつものように、「なにか面白そうなモノはないかな?」とあちこち物色していたら、新刊コミックのコーナーに、コレが。施川ユウキさんの「サナギさん」、全3巻です。当然、新刊コーナーにあったのは3巻だけでしたが、既刊の1、2巻もいっしょにゲットしてきました。この表紙を見たら、買わないわけにはいかないでしょう

という感じで、内容のことは一切予備知識なしに、まさにジャケ買いをしたわけですが、こちらの期待を裏切らない、というかさらに斜め上を行く面白さで、大満足。この、クールでシュールな笑いは、文章では伝え切れないと思いますが・・・少しだけ抜粋して紹介しましょう。

まず 左上から右下に向かって真っすぐに降下
そのまま消えていったと見せかけて 突如右上に出現
その後 同じように左下に降下していくのかと思わせておいて
ギリギリで急上昇のアクロバット
そして 反り返るように右上に舞い戻り 更に反り返って急降下
極めつけは「この勢いならこのまま右下に消えるだろう・・・」という
大方の予想を裏切り 最後にまさかの一回転!

「オレのパクリじゃん」って 高をくくって見てた“め”も
最後の最後でド肝を抜かれたと思う

ダイナミックだよね・・・“ぬ”

これが「面白い」と思える人は、迷わず買うべし!

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化物語[上]@西尾維新

化物語(上)@西尾維新

講談社の新レーベル“講談社BOX”の第1弾・4作品のうちの1つ、西尾維新さんの「化物語」の上巻を紹介。写真のように、朱色のシンプルな本を、銀色の箱に入れるというところが、このレーベルが講談社BOXたるゆえん。その分、普通のノベルスより、少しばかり値がはりますが・・・。

作品の雰囲気は、京極堂をポップにして、少年ジャンプ風に味付けした感じ。このあいだ完結した“戯言シリーズ”もそうでしたが、それに、よりいっそう娯楽色を強めた、まさにエンタテインメント。登場人物たちの、軽妙な掛け合いのセリフが、ともすれば重くなりそうなストーリーをも軽くしてくれます。

知っている? 有名な、トーマス・エジソンの言葉。
天才は九十九パーセントの努力と一パーセントの才能である、って。
さすが天才、いいこと言うわよね。
でもきっとエジソンは、
一パーセントの方が大事だと思っていたに違いないのでしょうね。
人間と猿とを分ける遺伝子の違いって、そのくらいだって言うわよね?

とにかく、難しいことは考えずに、読むべし。

上巻というからには、下巻もあります。そろそろ発売されるはず・・・楽しみ楽しみ。

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BEYOND@MICHAEL BENSON

BEYOND@MICHAEL BENSON

写真集です。この表紙の「海王星と衛星トリトンの二重三日月」に、本屋の店頭で一目惚れをして、買ってしまいました。写真の選出と加工(マルチアングルの画像データから1枚の写真を合成)、そして簡単な解説をMICHAEL BENSON氏が担当。序文を、SF作家のARTHUR C. CLARKE氏が寄せています。

ボイジャーをはじめ、多くの惑星探査機がもたらした画像データを、科学的ではなく、あえて芸術的な観点から見つめなおしたら、こうなりました、という作品。最初は、大判なサイズに驚きましたが、なかなかどうして、この精細な画像なら、このサイズでも物足りないくらい。もちろん、惑星科学の本としても、十分な内容だと思うけど、でもそうじゃなく、あえて解説なんか読まずに、パラパラまくって観ているだけでも楽しめる、まさに写真集。

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アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件@西尾維新

アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件@西尾維新

xxxHOLiCに続き、今度はDEATH NOTEのノベライズ。筆者は、やはり西尾維新さん。タイトルは「アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件」で、Lが過去に関わった連続殺人事件の顛末が語られています。それは、まだキラが世に生まれる(つまりデス・ノートがキラに拾われる)前の、Lが「竜崎」姓を名乗るきっかけとなった(?)事件。

なお、逮捕から数えて翌々年、2004年1月21日、
カリフォルニア州の刑務所で終身刑に服していたB.B.は、
原因不明の心臓麻痺で、その生涯を終えている。

ホリックと違い、デス・ノートのほうは、コミックスを読んでいないので、文章を読んで頭に展開されたイメージは、きっと自己流。イメージといえば、本の扉に描かれたカラーの挿絵のイメージに、私は最後まで騙されていました。

小説そのものは、原作に詳しくない私でも、純粋に1つのミステリーとして、十分楽しめる作品でした。西尾維新さんの作品の中でも、1、2を争う本格派ミステリーじゃないか、っていうのは言い過ぎかな。

読んでいるうちに、原作が気になってきました。たしか、原作も完結したはずだし、コミックスの単行本を大人買いしちゃいそう。

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xxxHOLiC@CLAMP

xxxHOLiC@CLAMP

ノベライズ版を、ついこのあいだ紹介したばかりですが、こちらはオリジナルです。CLAMPの「xxxHOLiC」最新10巻。今回のイメージカラー(?)は“青”でしょうか。

これまで、素性や能力についてなにも語られなかったヒロイン(?)、「ひまわりちゃん」の、とんでもない秘密が明かされる今作。

幸せになって欲しい
きっと寂しかった
きっと悲しかった
でも、それでも笑ってる
あの子に
少しでもいいから
本当に幸せになって欲しい

この「四月一日くん」の想いが、彼女に届きますように・・・。

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零崎軋識の人間ノック@西尾維新

零崎軋識の人間ノック@西尾維新 零崎一賊の人間コロシアム トレーディングカード

西尾維新さんの“零崎一賊シリーズ”の2作め「零崎軋識の人間ノック」。今回の主役は、一賊以外にも自分を捧げる対象を持ち、そのために2つの名前を持つ異色の零崎、釘バットのお兄さん・零崎軋識。

3つのストーリーが、全4話の構成で語られます。最初の2つは零崎一賊としての、そして最後の1つは“暴君”の僕・式岸軋綺としての物語。ちなみに、同じ西尾さんの作品“戯言シリーズ”の外伝的な位置づけでもあり、そちらのシリーズを読み込んでいれば、より楽しめるものになっています。もちろん、単体で読んでも、ぜんぜんOKだけど。

「割り算もできずに、生きていけというんですか?
足し算と引き算だけでは、世界は成り立ちません」

「飽きる?」
「飽きることと、諦めることは、違うでしょう?」

ちなみに、2枚めの写真は、オマケのトレーディングカード。そういえば、前作である「零崎双識の人間試験」には、PCアクセサリ集のCD-ROMが付いていた。講談社ノベルスには珍しいオマケがつくのは、このシリーズの恒例なのかも。

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アナザーホリック ランドルト環エアロゾル@西尾維新

アナザーホリック ランドルト環エアロゾル@西尾維新

CLAMPさんのマンガ「xxxHOLiC」を、西尾維新さんがノベライズ。タイトルは「アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」で、その内容は完全オリジナル。xxxHOLiCも西尾維新さんも、どちらも好きな自分としては、これは堪えられない作品。

原作の持っている、あの独特の妖しい雰囲気を、西尾維新さんの作風で、余すことなく再現。ノベライズで、(良くも悪くも)まったく別物になってしまう場合がありますが、今作に限れば、同じ方向性でより高みに・・・という感じ。

人 ひと ヒト

ヒトこそこの世で
最も摩訶不思議な
イキモノ

原作のマンガを読んだことがある人で、西尾維新を知らない人には、ぜひ読んでほしい。あと、西尾維新作品のCLAMPによるマンガ化、というのも読んでみたいかも。

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どきどきフェノメノン@森博嗣

どきどきフェノメノン@森博嗣

極上の「どきどき」が満載!

ミステリ作家・森博嗣さんの新刊、「どきどきフェノメノン」は、異色の恋愛小説(?)。最後に、ちょっとだけどんでん返しがあるのが、ミステリ風味?

あまり難しいことは考えずに、さくさく読める、まさにエンタテインメント作品。ストーリーのそこかしこに語られる、理系なスパイスがアクセント。

本屋でカバーをかけてもらったので、表紙をまじまじ見たのは、この写真が初めてかも。そこに描かれていた主人公(と思われる)イラストが、自分の想像していた主人公像にかなり近かったので、ちょっとビックリ。

どきどき。どきどき。

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STAR SALAD@森博嗣

STAR SALAD@森博嗣

ミステリ作家・森博嗣さんの作品なのですが、いつもの小説ではなく、絵本です。前作「STAR EGG」に続く、星の玉子様シリーズの2作めは「STAR SALAD」です。前作が非常に気に入ってたので、もちろん今作も迷わず購入しました。

前作が“EGG”だったのは、主人公が星の“玉子”様(よく見ると“王子”様じゃない!)だから。でも、今回のタイトルが“SALAD”なのは、どうしてだろう??、と、本屋で見たときには思っていたのですが、読んでみて、その謎は解けました。表紙にも、その片鱗は垣間見えているんですよね、気がついてみれば。

ページをめくると、見開きで、1枚の絵と、そこに描かれた小さな星のことが、一言二言で表現されています。それぞれに、妙な味があって、とっても好きな方向性。巻末の、作者による解説(?)も、また興味深い。

前作もそうだったのですが、今作も、自分が好きな人にあげたい1冊かも。

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COMIC FAUST

COMIC FAUST

買い物の途中、「ここらで、ちょっとコーヒーブレークしたいけど、お供にする本を持っていないなあ」、というわけで、本屋の雑誌コーナーへ。そこで、こんなモノを見つけてしまい、もちろん、即・購入。

講談社のムック本「ファウスト」の姉妹誌で、その名もずばり「コミック・ファウスト」です。もともと親雑誌(姉妹誌だから姉雑誌か?)が、“闘うイラストーリー・マガジン”を標榜しているので、多数のイラストレータさんやまんが家さんが参加しているのですが、そのメンバーは、このコミック・ファウストにも引き継がれています。表紙に書かれている、ウエダハジメ、西島大介、という名前だけでも、個人的には“買い”です。

週刊少年ジ○ンプくらいのサイズなのに、価格は1300円という、コミック誌にはあるまじき行いも、この内容と紙質なら納得かな。

奥付を見てみたら、なんと初版は7月1日。あれだけ本屋に足しげく通っていながら、こんなモノを3ヶ月も見逃していたとは・・・不覚だった。

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恋におちた悪魔@西島大介

恋におちた悪魔@西島大介

西島大介さんの新刊、「恋におちた悪魔」は、「世界の終わりの魔法使い」シリーズの2作め。悪魔の血を引く魔法使い、サン・フェアリー・アンが、本作の主人公。あらすじ代わりに、もう一人の主人公、ムギくんの自己紹介(みたいなもの)を引用。

魔法大戦
僕が生まれるずっと前から
延々と続いている
人類対魔法使いの最終戦争

7つの星と
1つの彗星からなる
宇宙の果ての魔法星団には
悪い魔法使いが住んでいて
僕たち人類を滅ぼそうと
呪いのコトバを
つぶやいているらしい・・・

“発達した科学団”
みんなのあこがれ
魔法星団の脅威から
人類を守る
サイエンティフィックな
エリート集団

ここは
不可侵条約に守られた
美しい天然の星
“最後の地球”

僕は科学団に入るために
親もとをはなれて
この平和な浜辺で
夏期講習の合宿中

昨年の夏の終わり
入学テストにパスして
今ごろは月面にある
学園基地に・・・

・・・いるハズ
なんだけど

僕だけが
実技でアカ点
浪人決定

ひとり居残って
補習中ってわけ

時間軸的には、前作「世界の終わりの魔法使い」よりも過去の、というかその「世界の終わり」の始まりの物語。どこかかわいらしい独特の絵、そして、どこかさびしい独特の世界観。西島大介ファンなら、買うべし。

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陰摩羅鬼の瑕@京極夏彦

陰摩羅鬼の瑕@京極夏彦

京極堂シリーズの第8弾、「陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず)」の文庫版。もちろん、厚さ48mmの自立型、Not分冊版です。

伯爵の、「貴方にとって生きて居ることと云うのはどのような意味を持つのです――」という問いが、最初から最後まで、頭に残る作品。死とは、死体とは、殺人とは。誰を基準に、誰が基準に。ストーリーも、場面によって視点が変わり、それが読者を混乱させ、そしてそれが、読者を真相に導いていく。

このシリーズの常で、結末は、少し後味が悪い。解決は、それぞれの登場人物の、それぞれの心の中で。

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λに歯がない@森博嗣

λに歯がない@森博嗣

森博嗣さんの新刊「λ(ラムダ)に歯がない」、Gシリーズ第5弾。作中にもありますが、「入れ歯がない」ではありません(笑。

あまり詳しくは書きませんが、これまでの4作とは(というか森ミステリ全般)、ちょっと雰囲気の違った事件が主題。なにが違っているって・・・殺人の動機が○○な点が。ある意味、これが普通なのかもしれませんが、だからこそ異色かも、と。そして、だからこそ、「一連のギリシャ文字の事件とは一線を画している」という推理も成り立ちます。

今までどおりなら、Gシリーズはここで折り返し地点。まだまだ全体の構造は(私には)見えてきませんが、それがまた楽しみということかも。

最後に、犀川&萌絵の会話から引用。人間のコンテンツって、なんだろう・・・?

「たとえば、死んだ人間を、もう一度、生かす、というような発想だ」
…<中略>…
「同じ躰を使って生かす、という意味ではない。それならば、死んだことにならない」
「えっと、それじゃあ……、頭脳だけを?」
「頭脳だって肉体のうちだ。単なるメディアだよ」
「メディア? そうじゃないものって……」
「コンテンツ」
「人間のコンテンツって、何ですか?」
「信号だよ」
(本文より引用)

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天体戦士サンレッド@くぼたまこと

天体戦士サンレッド@くぼたまこと

今、私が一番オススメしたいマンガといっても過言ではない、くぼたまことさんの「天体戦士サンレッド」の新刊。メルヘンチックな表紙が、書店で平置きされたときに、その存在を巧みに(?)カモフラージュ。オビの売り文句も、ムード出してます。

でもって、その内容はもちろん、いつもどおりのシュールな雰囲気。礼儀正しい悪の組織「フロシャイム」と、どう見てもチンピラでしかない正義の味方「サンレッド」の、熾烈な戦いを装ったゆる~いご近所づきあいは、今回も健在。話数が進むごとに増えていく怪人にも、注目したいところ。

個人的にツボだったのは、ガメス(フロシャイムの怪人)とムキエビ(同左、ガメスの先輩らしい)の会話をテーマに“タテ社会の暗部をエグる”、「FIGHT.35 フロシャイム 恐怖のシミュレーション」。っていうか、怪人の名前が(見た目も)「ムキエビ」って、どうよ??

あと、だんだんキレイになっていく(?)、かよ子さんからも目が離せません。

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カクレカラクリ@森博嗣

カクレカラクリ@森博嗣

少し前に日記に書いた、森博嗣さんの単行本「カクレカラクリ」。昨日(っていうか今朝)、会社で始発を待っているあいだに読み終わりました。日ごろ、小説は「文庫」か「ノベルス」しか買わないのですが、これはちょっと気になっていたので、単行本で購入。ハードカバーかと思いきや、新書を一回り大きくしたくらいの、“ハード”じゃない判型でした。こういうのは・・・ソフトカバーっていうんだろうか?

夏休みの期間を利用して、とある村を訪ねた、自称“懐古同好会”の大学生2人。同級生(旧家のお嬢様?)に旅先での宿を提供してもらい、村にある閉鎖になったばかりの廃工場を見に行く。そこで、村に120年前から伝わるという「隠れ絡繰り」の話を聞いた2人は、その絡繰りの謎解きに挑む。・・・というのがストーリーの骨子。殺人事件は起きないけれど、これも1つのミステリー。

ストーリーのほうは、最後まで大きなどんでん返しはなくて、素直に進んでいく印象。なので、真のミステリー好きには物足りないかも。

この作品、コカ・コーラの120周年記念イベント(?)の1つらしく、同級生の妹が首からコーラのボトルをぶら下げて常備しています(笑。秋にはTVドラマ化も予定されているらしく、日ごろはTVドラマとか観ない私も、これは少し気になるかも・・・という感じ。先に小説を読んでしまっているので、映像化されたときの、自分持っているイメージとのギャップが楽しみ。

謎解きの過程で交わされる、理系な、そしてマニアな大学生2人の会話に、随所でニヤリとさせられた私もマニアだな。

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ダークタワーⅡ/運命の三人(上・下)@S・キング

ダークタワーⅡ/運命の三人(上・下)@S・キング

そろそろ、通勤の電車の中で読むだけでは満足できなくなってきました、S・キングの「ダークタワー」の第2部を、本日読了。

サブタイトルの“運命の三人”とあるとおり、この先の冒険譚で主役をはる(であろう)3人のガンスリンガーが揃う。ロブスターの化け物に利き手を奪われた、元祖・ガンスリンガーことローランド。兄を失うと同時に麻薬からも手を切った元・運び屋、エディ。そして、古き悪しきアメリカの被害者・オデッタ&デッタ改めスザンナ。この3人が、不思議な扉を(まさに)とおして出会い、共に旅をするようになるまでが、この第2部で語られます。

第1部のラストで、黒衣の男から啓示された3つのカードに描かれた人物と、それを暗示する言葉、<囚われ人><影の女><死>。そこからイメージされたものは、個人的にはいい方向に裏切られました。ローランドに3人の仲間が加わるとばかり思っていたのに、まさか3つめの扉に書かれた、カードにはなかった言葉、<押し屋>の意味と、その物語への関わりかたは、どんでん返しともいえる展開に。ただ、この第2部のラストがあまりにハッピーエンドすぎる気がして、続く第3部が、いろんな意味で気になります。

写真でもわかると思いますが、この第2部は上下巻の2冊構成。でも、読破するペースは第1部のときよりも断然早くなっています、それだけ、ストーリーに引き込まれている、ということでしょう。このままなら、まだ未発売の第7部まで、一気に追いつけるかも。

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TOKYO UNDER@内山英明&杉江松恋

TOKYO UNDER@内山英明&杉江松恋

たまには写真集とか。表紙とタイトルでわかるとおり、東京の地下構造物の写真を集めたもの。ある種、幻想的ともいえる、光でライトアップされた共同坑や地下鉄のトンネルの写真は必見です。個人的には、シールドマシン(開削しないで地下のトンネルを掘り進むワームみたいな建設機械)の姿を、前から後ろから撮影したカットがオススメかも。こういう、無機質のものが見せる有機的な表情に惹かれます。

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月館の殺人(上・下)@佐々木倫子&綾辻行人

月館の殺人(上・下)@佐々木倫子&綾辻行人

昨日買った雑誌「ダ・ヴィンチ」に載っていて、気になって気になって、衝動買いしてしまいました、佐々木倫子さんと綾辻行人さん共作の「月館の殺人」も紹介しましょう。

“動物のお医者さん”や“おたんこナース”の佐々木さんが漫画を、“館シリーズ”のミステリ作家の綾辻行人さんが原作を担当。もう、これだけで、お腹一杯な人はお腹一杯でしょう!

上巻のオビに書かれているとおり、ストーリーは鉄道ミステリのテイストで始まります。が、それも「なんじゃそりゃ!?」という展開で、後半は綾辻“館ワールド”に突入します。あ、でも「月館」は“つきだて”という地名(というか駅名?、これ以上はネタバレになるので・・・)ですけどね。

親戚の招きで、北海道にやってきた主人公。稚瀬布駅から、SLに牽かれた貸切の豪華列車「幻夜」号に乗り、親戚の待つ月館駅を目指す。その車内で、殺人事件が発生。それは、首都圏で起こっていた鉄道オタクを狙った連続殺人事件の・・・

ぜひ小説で読みたい作品。もちろん、佐々木さんの少しトボけたテイストのマンガもいいのですが、活字好きとしてはやっぱり・・・ね。

あと、テツ(=鉄道オタク)は、自分のことをテツだとは認めない、という部分は、思わずニヤリとするところ。しかも、自分以外のテツには、容赦なくテツの烙印を押すあたりが、けっこうリアルな気がします。ほかにも、鉄道に関する間違いは絶対に許せないテツの突っ込みさらされる主人公が、一度も鉄道に乗ったことがない沖縄生まれの女子高校生というのも、笑いどころとして重要です。ま、「私はテツじゃありませんけど」ね(笑

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ダークタワーⅠ ~ガンスリンガー~@S・キング

ダークタワーⅠ ~ガンスリンガー~@S・キング

ずいぶん前に買っていたのですが、ようやく読み始めました、S・キングの“ダークタワー”シリーズの第1部「ガンスリンガー」です。全7部構成で、総冊数は・・・15冊くらいの予定(まだ第7部は未発売)、超がつくほどの長編です。

キングといえばモダン・ホラーのイメージですが、これはファンタジー。ハリーポッターとか(ちょっと違うか)、指輪物語とか(どんな話か知りません)、そういう雰囲気を思い浮かべていただければいいかと思います。

当然というか、まだ物語は序盤も序盤です。舞台となる世界が、どうやら現代と無関係でもないけど、時間軸というか次元軸が少しずれているらしいこと。そして主人公の1人が、ガンスリンガー(職業というか称号のようなもの?)の“ローランド”らしいこと。そして最終的な目的は「暗黒の塔(ダークタワー)」にたどり着くことらしいこと。・・・が、わかったくらいでしょうか。

昨日の夜勤で、この第1部を読了。先のストーリーが楽しみなので、どんどん読み進めていきましょう。

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世界の果てには君と二人で@高橋しん

世界の果てには君と二人で@高橋しん

本屋で表紙を見て、迷わず購入。高橋しんさんの最終兵器彼女・外伝集「世界の果てには君と二人で」です。この絵の雰囲気が、個人的に大好きです。

原作(っていうのも変な言い方ですが)は、ちょっと重めのストーリーが秀逸でしたが、この単行本に収録されている各作品も、その流れは変わらず。私が読むマンガ(小説でも)には珍しく、ラブストーリーです。もともと、ミリタリーのほうから入ったので・・・。

まずは斜め読み感覚でサッと読んで、そのあとは噛みしめるようにじっくり読んで。透きとおるような風景(特に廃墟!)の描写が、少し寂しいような独特の雰囲気。ときどき顔を出すコメディタッチの人物とのギャップも◎。

なお、ちせ&しゅうじの名コンビは、冒頭の「わたしたちは散歩する」以外では出番がありません、あしからず。

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虚空の逆マトリクス@森博嗣

虚空の逆マトリクス@森博嗣

一昨日、会社の帰りに購入して、3日で一気に読み終えました。森博嗣さんの短編集「虚空の逆マトリクス」です。長編もいいですが、個人的には短編(集)も嫌いじゃありません。もともと飽き性なので・・・と言いつつ、京極夏彦とか読んでいる矛盾。

帯にもあるとおりS&Mのコンビが登場する「いつ入れ替わった?」。今月14日この日記のタイトルに反応したklugnarrさんにオススメ「ゲームの国(リリィおばさんの事件簿1)」。最終的には誰が誰のTrojanHorseProgramだったのか「トロイの木馬」。などなど、いずれも似ていて、いずれも似ていない、計7作の競演。

個人的にイチオシは、『いるいるこういう運転手!』と誰しも思うのでは?、ミステリらしからぬオチが秀逸な「話好きのタクシードライバ」かな。

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石油密輸ルート@トム・クランシー

石油密輸ルート@トム・クランシー

昨夜(?)の夜勤で読了した文庫を紹介。トム・クランシーのPowerPlaysシリーズ最新刊「石油密輸ルート」です。デカデカと帯にも書かれていますが、このシリーズも今作が最終巻らしいです。ライアンシリーズも終わっちゃったし、大丈夫か?、トム??

内容のほうは、多次元で進行するストーリーが、なかなか自分の中で1つの流れにならず、ちょっと混乱しました。最終的には、一件落着しましたけど。たぶん、ちょっと読んでは一時中断、という読み方がいけなかったのでしょう。反省。

初期の頃のような、ミリタリー・ミリタリーした感じがしないのは、最近の作者の作風ですが、そこが個人的には非常に残念なところ。テロの持つ緊迫感も悪くないけど、できれば、もっと本格的な(?)ミリタリーっぽい(??)戦闘シーンを読みたいかな。だって、せっかくフィクションなんだし。

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フラッタ・リンツ・ライフ@森博嗣

フラッタ・リンツ・ライフ@森博嗣

森博嗣さんの単行本「フラッタ・リンツ・ライフ」を紹介。いわゆる“スカイ・クロラ”シリーズの4作め。カタカナ表記のタイトル、スペルでは「Flutter into Life」です。

キルドレと呼ばれる「歳をとらない子供たち」が、まさに「職業軍人として」レシプロ戦闘機で戦争をする、という基本ストーリーはこれまでと変わらず。今回は、キルドレから快復する方法が明らかになるところが1つのヤマ場。これまでどおり、戦闘機の格闘戦を活字のみで描写するシーンは、想像力をかきたてられます。全体として、どこか優しい雰囲気も健在。まずはサッと読んで、そのあとでじっくり読んで、2度、癒されます。

ちなみにこの“スカイ・クロラ”シリーズは、数ある森博嗣さんの作品の中でも、個人的にイチオシ。ちょっと独特の雰囲気で満ちているので、万人にオススメはしませんけど。

ため息の出そうな装丁は、今回も継承されています。これがあるから、このシリーズだけは単行本で買ってしまいます。

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ザレゴトディクショナル@西尾維新

ザレゴトディクショナル@西尾維新

少し前に日記でも紹介した、西尾維新さんの新刊「ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典」です。

最初に内容に触れておくと、タイトルに“ディクショナル”とあるとおり、いわゆる用語辞典。「あ」~「ん」まで五十音順に、戯言シリーズに登場した用語を、ネタバレ・制作秘話を絡めつつ作者が解説する、というもの。つまり、小説じゃありません、そっちを期待している方は、あしからず。間違って購入なさいませんよう、ご注意あれ。

これを読んでると、もう一度、シリーズを一から読み返したくなります。

さて次は、この本ではここに注目しないわけにはいかないでしょう、装丁のこと。写真で小口の部分を見てもらうとわかると思うのですが、黒い紙で袋綴じになっています。ネタバレを含むので、それなりに覚悟がある人だけ読むべし、という洒落っ気たっぷりのデザイン。ちなみにカバーは、シリーズ本編がイラストをふんだんにあしらったものだったのに対して、シンプル・イズ・ベストな感じ。白地に赤と、金の箔押し文字が効いています。

きっと、読むためのものとは別に、袋綴じを開けない「保存用」にもう1冊買う、なんて強者もいるんだろうなあ(苦笑)。

前作「ネコソギラジカル」をもって完結した戯言シリーズは、ある意味、この「ザレゴトディクショナル」で、真の(?)意味で大団円。まだまだ、サイドストーリーとか、いろいろ楽しみは残ってるみたいですが・・・。

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国際テロ@トム・クランシー

国際テロ@トム・クランシー

トム・クランシーさんのジャック・ライアンシリーズ最新作「国際テロ(上・下)」です。アメリカで起こった無差別テロに、非合法の秘密組織が立ち向かう。ジャック・ライアン元・大統領(シリーズの主役)の息子や甥の、その組織での活躍がストーリーの骨子。途中、ライアンその人が、この組織に深く関わっているらしい描写があるものの、詳細は不明なまま、ストーリー自体も「To be continued...」な雰囲気で終わります。

あとがきによれば、本書でライアンシリーズが終わり(ストーリーは完結していないと思うけど・・・)、という噂があるらしい。お気に入りのシリーズだけに、続きが気になります。というか、本当に続きが出るのかどうか、気になります。

半年以上前に買って、少しずつ読み進めてきたのですが、ようやく読み終えました。ほかの本を買っては、そちらを先に読んで・・・というふうに、あとまわし、あとまわしになっていたのですが、昨日までの研修中、休み時間や就寝前に時間があったので、一気にで読了しました。次は同じくトム・クランシーさんのPowerPlaysシリーズ最新作にして最終話「石油密輸ルート」を読み始めましょうか。これも半年近く前から温存してたんだよなあ。

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εに誓って@森博嗣

εに誓って@森博嗣

朱色のバックに白い“ε(イプシロン)”の文字が鮮やか、森博嗣さんの「εに誓って」を紹介しましょう。講談社ノベルスの新刊。本日、通勤中に読み終えました。

φ、θ、τに続く、Gシリーズの第4弾はε。写真の帯コピーにもあるように、バスジャックがストーリーの中心。森ミステリ(のみならずミステリ全般)の定番である“殺人事件”が起きない(というのは、実は少し語弊があるけど)という、ある意味とてもアンチ・ミステリ。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、最後の結末(トリック)を知ってから、もう一度、最初から読み直してみると、それでちゃんと整合性が取れているので、(ミステリとしては当たり前なんだろうけど)ちょっと感動。

今回も、「人はどうして動機を知りたいと欲するのか?」という問いは健在。少しズレたような、それでいて、私個人的にはどこか共感できる登場人物の思考を、トレースしつつ読み進めるのが吉かな。

作者のサイトの日記で、人物名の誤植がある、ということが書いてあったけど、それと認識した上で読み返してみても、どこにその誤りがあるのか、私は気づきませんでした。作者曰く、明らかに不自然なミス、らしいのだけど・・・。

そう、生と死の狭間が美しい。
その境界だけが、朝日や夕日のように特別に輝く。

SWEARING ON SOLEMN ε

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